札幌市は北海道の日本海側気候に属し、冬季には多量の積雪と厳しい寒さに見舞われる一方、夏は比較的過ごしやすい地域です。気象庁の平年値(1991~2020年)によれば、札幌の年間降雪量の合計は約479cm、最深積雪の平年値は34cmに達し、国内の主要都市のなかでも屈指の豪雪都市として知られています。本州のような梅雨はありませんが、近年は台風の接近や集中豪雨による雨漏り被害も報告されるようになりました。こうした環境下で、札幌の屋根には積雪荷重に耐える強度と、雪解け水の浸入を防ぐ確実な防水性能の両方が求められます。とりわけ「すが漏り(雪解け水が屋根上の氷にせき止められ、継手から逆流して室内へ浸入する漏水)」は札幌に特有の課題で、屋根修理や雨漏り修理を検索する市民の相談も、雪解けが進む2月末から3月に集中する傾向があります。地域の気候を理解した施工が欠かせません。
札幌の住宅の屋根は、かつての瓦屋根から、積雪に強く軽量な金属屋根への移行が大きく進んでいます。屋根から雪を落とさず中央のスノーダクトに集めて排水する無落雪屋根(スノーダクト屋根やM型屋根、フラットルーフ)が中央区・東区・白石区・手稲区・清田区など市内全域で広く普及しており、ガルバリウム鋼板やスレート、陸屋根のシート防水・ウレタン防水など、多様な屋根形状と屋根材が混在しているのが札幌の特徴です。無落雪屋根は落雪事故のリスクを抑えられる反面、水・雪・氷が一か所に集中しやすく、ダクトの詰まりや凍結によるすが漏りが起こりやすい構造でもあります。それぞれの屋根形状に応じた葺き替え・板金・防水の専門技術と、定期的な点検・清掃が必要とされます。
地震への備えとして、屋根の軽量化も札幌で重要なテーマとなっています。重い瓦屋根から軽量な金属屋根やガルバリウム鋼板への葺き替え・カバー工法は、建物にかかる荷重を軽減し、耐震性の向上にもつながります。積雪荷重が加わる北海道では、屋根そのものの重量を抑えることが建物全体の安全性を左右するため、屋根材の選定は本州以上に慎重な判断が求められます。老朽化した屋根の葺き替えを機に、断熱性能や無落雪化、すが漏り対策をまとめて見直す住宅も増えています。屋根材の選定は、札幌の気候と建物の構造の両面を踏まえて検討することが大切です。
こうした札幌特有の気候・建物事情に対応するには、地元で実績を積んだ建設業許可を持つ屋根工事業者を選ぶことが重要です。屋根工事のうち請負代金が500万円(税込)以上となる場合には建設業許可が必要で、北海道の業者であれば北海道知事許可の番号を会社概要で確認できます。積雪・すが漏り対策や無落雪屋根の施工に精通し、職業能力開発促進法に基づく国家資格である建築板金技能士などを持つ職人が在籍する業者であれば、安心して工事を任せられます。本ページでは、創業年数・建設業許可・技能士資格・施工実績などの検証可能な情報をもとに、札幌の屋根工事業者を独自に評価して紹介しています。